今回は使い終わった卵パックを再利用した、バジルの苗づくりを紹介します。
他の野菜でも同じように使えるので、良かったら参考にしてくださいね。
多くの野菜は、畑に種を直まきするよりも、小さなポットやトレーで育苗した方が簡単で効率的です。苗はコンパクトで、持ち運びが自由だからです。
苗づくりなんて面倒くさい…
と思っていませんか?
まず、水の管理がしやすくなります。苗なら、決まった時間に適量の水をあげれば、ほぼ大丈夫です。天候を気にかける必要もありませんし、雨で種や苗が流されてしまう心配もありません。
また、屋内に移動させることができるため、栽培適温には少し早い時期から、野菜作りをスタートさせることができます。春先に多い霜の被害も心配無用です。
葉の柔らかな若苗は害虫の餌食になりやすいですが、苗なら守ってあげることが簡単です。
雑草と競合する必要もありません。
苗は、野菜の赤ちゃん
大事に守ってあげて欲しいな…
さて、私たち農家は、種をまく時にセルトレー(プラグトレー)と呼ばれる、小さな連結ポットを使用します。セルトレーは、限られたスペース内で効率に多くの苗の管理するために、欠かすことのできないアイテムです。
でも、家庭菜園では、わざわざセルトレーを使う必要はありません。
使い終わった、卵パックで十分に代用できます!
卵パックでセルトレーを作ろう!
卵パックで簡単な工作して、バジルが育ちやすいトレーを作りましょう。
用意するもの
- 卵パック
- ハサミ
- ストロー(2本)
作り方
卵パックは、ハサミで底と蓋を切り離します。
卵のホルダーになっている底の部分(A)は、土を詰めて種をまくトレーとして使用します。
蓋の部分(B)は、(A)の受け皿として使います。
ストローは(A)と(B)の間にすき間を作る為に使用します。
(A)の卵ホルダー一つ一つに穴をあけます。
この穴は、排水の為のものです。小さな穴では水が抜けないため、直径8㎜程度の大きさまで広げましょう。
ハサミで先端に十字の切り込みを入れて、開いたよ
受け皿(B)の上にストローを置き、その上に種まきトレー(A)を重ねれば完成!
受け皿(B)とストローは、種まきトレー(A)を少し宙に浮かせた状態にして、土の排水性と通気性を確保できるようにするためのものです。
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卵パックのトレーで種をまこう!
種まきトレー(A)に土を入れます。土は、できれば市販の種まき用培養土を使いましょう。
ストローをかませることで、受け皿(B)と種まきトレー(A)との間に排水と通気の為の適度なすき間ができます。これが重要です!
水やりの時に受け皿に溜まった水は、直ぐに捨てるようにしましょう。
バジルの場合、種をまいた後に3㎜程度薄く土で覆います。
発芽するまでは、絶対に種を乾燥させないようにしましょう。また日中は20℃以上、夜間でも15℃を下回ることが無いよう、特に春先の夜間は屋内で管理しましょう。バジルは光で発芽が促進される好光性種子のため、窓辺などの明るい場所に置いてあげると良いでしょう。
バジルの種まき方法は、こちらでも詳しく紹介しています。
▶バジルの種のまき方を詳しく紹介
バジル苗の完成です。
卵パックではこれ以上育たないので、大き目のプランターや畑の土に植え替えてあげましょう。
植替え方法については、こちらで詳しく紹介しています。
▶バジル苗の定植方法と注意点を詳しく解説
さて、苗づくりを始めるこの時期に、対策しておきたい害虫がいます。
それは、ナメクジ…
梅雨時に慌てて退治しようとするよりも、産卵や孵化の時期である春先から対策しておく方が、被害が圧倒的に少なくなります。
▶梅雨時では既に手遅れ?ナメクジの繁殖時期や効果的な駆除方法を紹介
世界中のバジルを育ててみませんか?
苗づくりが難しそうだから…と園芸店から苗を購入する人も多いようですが、実はバジルの苗づくりはそれほど難しくはありません。自分で種から育てれば、園芸店には売られていない、世界の魅力的なバジルと出会うこともできますよ。
本格的なガパオライスに欠かすことのできない、インド・東南アジアで人気のホーリーバジル。
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