種が発芽しない原因|覆土は必要?適温は何度?失敗しないバジル種まき

今回は、失敗しない種のまき方についての紹介です。

ぴっこ
ぴっこ

バジル農家のぴっこが分かりやすく教えるよ!
バジル以外の種でも、ポイントは同じ!
コツを知っているだけで、種の発芽率が断然良くなるので、ぜひ参考にしてくださいね

種をまいて、ちゃんと水もあげているのに…待てど暮らせど、芽がでない…

特に、家庭菜園初心者の方には、種まきが苦手という方も多いようです。

せっかく種をまいても、それが間違った方法であれば、発芽率は大きく下がります。最悪の場合、一粒も発芽しないことも。

今回は、種の発芽に必要な条件と、種まきにありがちな失敗例を一つ一つ分かりやすく解説します。

種が発芽に必要な3つの条件 温度・水・酸素

種は、温度・水・酸素の3つの条件が揃わなければ発芽しません。

種の発芽3条件を解説する前に、そもそも「種」とは何かについてお話ししたいと思います。

種とは、植物の命が眠っている状態のものです。
植物の姿のままだと枯れてしまうような、低温や乾燥した環境の中でも、種の姿であれば命が温存出来ます。こうして種となって、植物の姿に戻っても生きられる時が訪れるのを待っているのです。

例えばバジルは、冬になると枯れてしまいます。熱帯性の気候であれば、同じ株のまま翌年も、翌々年も継続して葉を繫らせることができるのですが、日本の冬の寒さには耐えることができないのです。そこで、種に命を託し、自分の遺伝子を繋ぎます。バジルの花からこぼれた種は、寒さが過ぎて十分に暖かくなった春を待って芽吹き、また寒さで枯れる冬の到来を前に種として命を眠らせるのです。

種まきの基本は、この「眠っている」種の命を、いかに目覚めさせてあげるかです。
そのきっかけとなるのが、温度酸素という3つの条件なのです。

種の発芽条件① 温度について

種にはそれぞれ発芽しやすい温度である、発芽適温があります。種が、眠りから目覚め始める温度です!多くの野菜で15℃から25℃程度が発芽適温になりますが、もともとの原産地などによっても前後します。下記の表を参考に、種の目覚めに心地よい温度管理をしてあげましょう。

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発芽適温は、それよりも高くても、低くても発芽しにくくなります。日中のみではなく、夜間もこれ近づけるようにすると発芽しやすくなります。

作物発芽適温
大根15℃~30℃
レタス15℃~20℃
ホウレンソウ15℃~20℃
トマト20℃~30℃
ピーマン25℃~30℃
作物発芽適温
ニンジン15℃~25℃
シソ15℃~25℃
キャベツ15℃~30℃
キュウリ25℃~30℃
トウモロコシ25℃~30℃

寒い季節の芽出しには、保温容器と湯たんぽなどで、暖かさを維持してあげると発芽率があがります。よかったら、参考にしてくださいね。

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バジルの発芽適温

バジルの場合は20℃から25℃が発芽適温です。
意外に高いと感じるかもしれませんが、バジルはもともと、インドやその周辺の熱帯アジアを原産とする野菜です。そのため、暑さには比較的強いですが、寒さにはとても弱いのです。

種の発芽条件② 水について

発芽適温にある中で水を吸収すると、種は眠りから目覚めます。

この時、外観は水で膨らみますが、種のままで変化はありません。でも、種の内部では発芽のためのエネルギー作りと、そのエネルギーを循環される命の活動が始まっています。数日かけて準備を十分に整えると、先ずは種から根が出て土から水分を吸収できるようになり、いよいよ殻を破って芽が顔を出すのです。

種の目覚めから芽が出るまでに数日間、長いもので2週間ほどかかる場合もありますが、気を付けなければならないのは、この間でも種はエネルギーを作り続け、生命活動が始まっているということです。

ぴっこ
ぴっこ

人間でいえば、呼吸をして心臓が動いている状態よ

一度目覚めた種は、何かの原因でこのエネルギー循環を中断されると、枯死してしまいます。

このエネルギー循環にとって重要な要素の1つが、水です。
だから、芽が出るまでの間、絶対に種の中の水を枯らしてはいけないのです。

種を乾燥させてしまったため、発芽しなかった…
というのは、種まき初心者に多い失敗の原因です。

一方で、乾燥を恐れるがあまり、水浸しにしておくのもNGです。なぜなら、発芽3条件である酸素が不足してしまうからです。

種の発芽条件③ 酸素について

種の生命活動には、酸素が必要です。酸素を吸収して呼吸しなければ、エネルギーは作れません。

ぴっこ
ぴっこ

種だって呼吸しているの

水浸しの状態では酸素が不足して、種が枯死してしまいます。

土の水はけが悪い場合や、深くに埋めすぎた場合などには、種が窒息して芽がでないことがあります。

種の発芽に光は必要?

種には、土に深く埋めた方が良いものと、埋めない方が良いものとがあります。これらは、発芽に光が必要かどうかが関係しています。

種には、光で発芽しやすくなる好光性種子と、反対に光で発芽しにくくなる嫌光性種子とがあります。
まいた種に土を被せることを「覆土」といいますが、種をまく時、好光性種子には光が届き易いようにあまり覆土はせず、一方で嫌光性種子には光が届きにくいようにしっかり覆土すると良いとされています。

好光性種子か嫌光性種子は、種の袋の説明に書いてありますので、確認してからまくようにしましょう。
好光性種子の種まきは覆土した方が発芽率がUPする?覆土のメリットを紹介

バジルは好光性種子

種の説明書きなどには「好光性種子なので覆土はしないで」と書かれていることがありますが、経験的に多少覆土をした方が、発芽率が良いと感じています。

覆土には、光を遮る以外にも保温や保水の効果があります。温度も水も、種の発芽には絶対に欠かせない要素です。特に、何も覆っていない裸の種に直射日光をあてると、種の中の水分が奪われ枯れてしまうことも。バジルの種は小さいため、すぐに乾燥してしまうのです。そのため、バジルの種まきの場合、薄い覆土は発芽率のUPに有効です。

ちなみに「光」といっても、直射日光ほどの強い光は必要ありません
どんよりとした曇り空の下でも、直射日光が当たらない部屋の窓辺でも、ちゃんと発芽します。むしろ芽が出るまでの間は、直射日光のあたる場所での管理は避けた方が無難です。

種が発芽しない原因は?

では、種の発芽3条件や光との関係を知ったところで、種が発芽しない原因を見ていきましょう。

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温度が低すぎる

園芸店に野菜苗が並び始める時期でも、外気はまだ発芽適温に至ってない場合があります。
販売されている苗のほとんどは、ハウスなどの施設内で発芽させたものです。特に春先は、日中はぽかぽかと暖かな陽気でも、夜間は厳しく冷え込むこともあります。ベランダなどのコンクリートの上は、さらに冷えます。

寒い時期の種まきは、屋内管理がオススメです。
▶寒い季節はペットボトル湯たんぽで芽出し♪ピートバンで部屋での管理もらくらく

種が乾燥してしまった

発芽途中で乾燥させてしまうと、種は枯れてしまいます。一度枯れてしまった種は、二度と芽を出しません…
種をまいて発芽するまでは数日かかりますが、種を乾燥させないように土が湿っている状態をたもちましょう。
覆土が難しく乾きやすい、バジルのような好光性種子は、発芽までカバーなどで覆っておくのも有効です。

酸素が不足してしまった

発芽には大きなエネルギーが必要なため、種の呼吸の量が増えて酸素がたくさん必要になります。乾燥を恐れて土を水浸しにしていると、酸素が供給されずに種が枯れてしまうことがあります。

さらに酸素の不足は、土の環境を悪くし、発芽やその後の生育に悪影響を及ぼします。土壌中の悪い微生物が増殖し、種や苗が病気に侵されやすくなるのです。

質の悪い土に種をまいた

さて、「水浸しになる土」は、そもそも土質が悪い可能性があります。

良い土は保水性と排水性とを兼ね備えていて、水をあげても余分な水はスッと引いていきます。特に「種まき用培養土」を使うと、土が水浸しになりにくく、種の保湿も長時間キープしてくれるため、発芽率がグンと上がります。

また、未完熟な堆肥を含む土なども、発芽を含め栽培全般でガス障害や病気などのトラブルの要因になります。こうした質の悪い土は、市販されている安い培養土にありがちです。特にアンモニア臭がするものなどは、使用を控えた方が良いでしょう。

土は、作物にとって命の源です。少し値段が高くても、土は信頼のおけるメーカーのものを使うことをお勧めします。

▶「種まき用」培養土と「普通の」培養土では何が違う?培養土の正しい選び方

好光性種子を深く埋めてしまった

好光性種子の多くは、小粒の種です。ちなみに、バジルの種もゴマ粒のような大きさです。

嫌光性種子に多い大粒の種には、土の中で発芽した芽が、地上まで伸びるために必要な養分が蓄えられています。でも、小さな種の好光性種子には、その養分がありません。そのため、発芽直後から自ら光合成をしてエネルギーを生成しないと、地上に出られないのです。

もし、光が届かない深い土の中で発芽すると、バジルの芽は枯れてしまいます。

そのため、バジルのような好光性種子は温度に加えて、光がないと種が目覚めないように、予め抑制が働いているのです。
▶好光性種子は土に埋める?バジル農家が教える正しい種のまき方

種が古かった

種の命は永久に温存できるわけではありません。保存環境が悪ければ、寿命はさらに短くなります。
販売されている種には、有効期限が記されています。有効期限が過ぎたものでも使えることが多いですが、その場合は保存方法がとても重要です。
▶残った種は来年も使える?種が長持ちする保存方法

種はできるだけ有効期限内のものを使いましょう。また、種が余った場合は、適切に保存していれば、次回も使える可能性があります。ただし、種によってそもそもの寿命が長いものと、短いものとがありますので注意してくださいね。

種の発芽有効期限

作物の種類や品種、気温によって発芽日数・発芽率は違う

種によって、発芽する確率「発芽率」が違います。

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発芽率は種の袋に記載されていますが、中には50%を切るような発芽率の種もあります。こした種は、発芽条件を満たしていても2粒に1粒程度しか発芽しない場合があります。

また、種をまいてから発芽までの日数、「発芽日数」は気温によって大きく左右されます。温かくなるほど、早くに発芽します。ただし、適温を超えて暑くなると、土の中で種が腐ってしまい、発芽できない場合もあります。

さらに、発芽日数は作物の種類や品種によっても違います。栽培しやすいように改良されたF1品種に比べて、在来の品種は発芽しにくくなります。

例えば同じバジルでも、栽培しやすいように品種改良された日本の種苗メーカーのスイートバジルと、類似系統でもイタリア伝統品種のジェノベーゼバジルとでは、前者の方は圧倒的に発芽率が良く、全ての種がほぼ同じ日数で発芽するのに対して、後者は種ごとに発芽日数がまばらで、発芽しない種も多い傾向にあります。インドや東南アジアで人気ホーリーバジルは、スイートバジルに比べて種が小さく、発芽にも時間がかかります。

一般にバジルの発芽日数は5日から7日程度です。でも、品種や気温などによって発芽するまでの日数は前後します。場合によっては2週間程度かかるものもあります。

世界のバジルを種から育てませんか?

種の発芽には、温度・水・酸素の3つの条件を満たすことが欠かせません。それに加えて、光や土の環境も重要な要素となります。また、古すぎる種も発芽しません。
発芽の条件は種によって異なりますので、種の袋に記された、発芽適温や埋める深さなどをよく確認してから、種をまきましょう。

種の品種などによっては、一般的な発芽日数よりも時間がかかる場合があります。特に在来品種は発芽しにくい傾向があります。

さて、世界には150種類をこえるバジルがることを知っていますか?
園芸店などに売られている「バジル」種の多くは、日本でも育てやすいように品種改良された種です、多くがイタリア料理で使われるスイートバジルです。でも、実はバジルの原産地はインドや東南アジア周辺の熱帯地方と言われれており、アジア地域にも素敵なバジルがたくさんあります。

在来品種のバジルなど、スイートバジルに比べて少し発芽が難しかったり、少し育てるのが難しかったりするのもありますが…
本場のガパオライスには欠かせないホーリーバジルや、焼き菓子やハーブティに最適なシナモンバジル、炒め物などの加熱料理でも爽やかな風味が飛びにくいレモンバジルなど…

バジルを通じて世界を覗く、バジルぐらしは楽しいですよ♪


今回は、バジルの種をまく時の注意点について、温度や水の環境などを詳しく紹介しましたが、これらは単にマニュアルとして理解するのではなく、種の気持ちになって考えるとよく理解できます。種は、繁殖しやすい環境が訪れるのをずっと待っているのです。せっかく芽を出しても、花や実をつける前に枯死してしまうようでは意味がないため、不利な条件の下では発芽が抑制されるようになっています。

バジルのような暖かい地域からやってきた作物なら、日本の寒い季節には発芽しにくくなります。
適期よりも少し早めの寒い時期に種をまく場合には、種が「安心」できるような温度環境を整えてあげると良いでしょう。

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