種まき用培養土は必要?普通の培養土や腐葉土との違いを解説

市販されている培養土には、「種まき用」と記載されたものがあります。

種をまくときは、必ず「種まき用培養土」を使わなければならないのでしょうか?

たまこ
たまこ

普通の培養土ではダメなの?

また、「種まき用培養土」は、種まき以外には使えないのでしょうか?

種まき培養土

今回は、そもそも「培養土」とは何か?
また「種まき用培養土」と普通の「培養土」との違いについて解説します。

ぴっこ
ぴっこ

最後に「種まき用培養土」を使わなくても発芽させる、裏技についても紹介するよ

そもそも「培養土」って何?

培養土とは、作物が良く育つように複数の用土をブレンドした栽培用の土です。

庭の土をそのままプランターにつめても、野菜がうまく育たないことがあります。それは、土の粒の構造や酸性・アルカリ性の値、養分が野菜の生育に適したものではなかったからです。

野菜にとって良い土とは?
作物が育ちやすい、良い土には3つの要素があります。

団粒構造

土の粒同士がくっつき合い、小さな塊をつくっている状態。塊と塊との間や、塊の内部にできる隙間に、野菜の成長にとって必要な水や養分、空気を蓄えることができます。さらに、植物にとって余分な水は、その隙間を通じて速やかに排出されます。

団粒構造に優れた土は水もちの良さ、肥料もちの良さ、通気性の良さを兼ね備えており、さらに不要な水が溜まらないため、根腐れがおこりにくいのです。
▶団粒構造について、もっと詳しく解説

※イラストはイメージです(土団子の粒は、本当はもっと、もっと細かいです…)

適正な㏗値

植物にとって酸性の土を好むものもあれば、アルカリ性の土を好むものもあります。
㏗値(酸性・アルカリ性の度合い)が野菜にとって適正な値でなければうまく育たない場合もあります。
ちなみに、日本で栽培される野菜の多くは㏗6.0~6.5の弱酸性を好み、西洋ハーブ類などは弱アルカリ性を好む傾向があります。

適切な栄養分

いくら土の構造が良くても、㏗値が適正でも、土に養分がなければ野菜は育ちません。
野菜がすくすく育つ土には、野菜の成長にあった養分がバランス良く含まれています。
この養分量は、多ければ良いというもではありません。過剰な養分や、栄養成分の偏りは生育不良や肥料焼けの要因にもなります。

3つの要素①団粒構造②適正な㏗値③適切な栄養分を揃えた土にするために、市販されている「培養土」は、数種類の用土や、㏗調整剤、肥料などをブレンドしています。
用土とは、赤玉土や、腐葉土などの堆肥用土、鉱物資材であるパーライトやバーミキュライト、水苔を乾燥させたピートモスなどで、それぞれの個性をバランス良く組み合わせて、「良い土」として販売しているのです。
▶用土について詳しく解説 腐葉土、パーライト、バーミキュライト、ピートモスなどの役割について

培養土には「トマト用」「ブルーベリー用」「ハーブ用」など、栽培する作物に特化した設計になっているものや、野菜全般で使える汎用性の高い培養土もあります。

さて本題になりますが、「種まき用」として販売されている培養土があります。
次に「種まき用」培養土と「普通の」培養土との違いについて解説します。

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種まき用培養土とは

種まき培養土と、普通の培養土とでは、見た目が全く違います。さらに、ブレンドされている用土や、肥料分などにも違いがあります。

土の粒子が小さい

▼種まき用培養土

▼普通の培養土

種まき培養土は、普通の培養土に比べて粒子の小さな土でブレンドされています。これには2つの理由があります。

  • 種が土の奥まで落ちてしまわないようするため
  • 種を乾燥から守るため

普通の培養土のように、目が粗く隙間の大きな土では、小さな種は土の奥へと深く落ちてしまいます。種には光がないと発芽できないものもありますので、目が粗い土では発芽率が下がります。
また、小さな粒子だと隙間なく種を包み込めるため、種を乾燥から守ることができます。種まきで最もNGなのは、発芽前に種を乾燥させてしまうこと!種まき培養土には、バーミキュライトやピートモスなど、保水性に優れた用土も多くブレンドされています。

▶コレをすると種が発芽しない!事前に知って、失敗しない種まきを

肥料分が少ない

種は、自分の身体の中に蓄えられた養分を使って発芽します。つまり、発芽には土から養分は必要ないのです。また、発芽したての小さな苗にとっても、強すぎる養分は生育の妨げになります。

ぴっこ
ぴっこ

人間だって、赤ちゃんに大人と同じ栄養はとらせないでしょ


そのため、「種まき用培養土」は「普通の培養土」に比べて、肥料分が少ししか含まれていません。

種まき用培養土は、種まき以外でも使える?

種まき用培養土は、普通の栽培用の土としては使えるのでしょうか?

種まき用培養土は、普通の培養土に比べて、種まき用培養土には、土が細かいという特徴があります。
細かすぎる土は、土の粒と粒との間にすき間ができにくく、排水性や通気性が悪くなります。つまり、団粒構造に優れた土とはいえません。そのため野菜が育ちにくく、特にプランターなどで栽培すると根腐れを起こしやすくなります。また、鉢底から、土そのものが流亡してしまうこともあります。

したがって、種まき培土をそのまま栽培用に使うことはおすすめしません。

もし、種まき培土が余ってしまい栽培用途して使いたい場合には、赤玉土や腐葉土と混ぜ合わせ、さらに肥料分も忘れずに追加しましょう。

種まきに「種まき用培養土」は絶対に必要?

種まき用培養土は、普通の培養土に比べて値段は割高。しかも、基本的には種まき用にしか使えない…

種まき用培養土って、使わないとダメなの?
と、思ってしまいますよね…

経験的な話しになりますが、家庭菜園初心者の場合、種まき用培養土を使う方が発芽率は圧倒的に上がります。培養土代をケチって、せっかくまいた種が発芽しないようでは、結局は時間と、手間と、種との無駄遣いになってしまいます。
できることなら、種まき用の培養土を用意したいものです。

でも、どうしてもミニマム主義で頑張りたい!という方へ、普通の培養土でも種まきを成功させるコツを紹介しますね。

・培養土をふるいにかける

・覆土にはバーミキュライトを使う

普通の培養土でも、ふるいにかければ目の細かな、種まきには丁度よい感じの土になります。
また、種を覆う土のみ、バーミキュライトを使うと発芽しやすくなります。バーミキュライトは、保水力が全く違います!少量から販売されているため、家庭菜園には常備しておくのも良いかもしれません。

芽が出ない…とお困りの人にオススメのアイテム

少し値段が高くなりますが、発芽が難しい細かい種はピードバンがオススメです。特に、屋内の中で育苗する場合には、臭いや汚れもなく衛生的です。

ピートバンは保水性に優れたピートモスなどを固めたもので、水に浸すと膨らんで土のようになります。板状になっているため、発芽が難しい細かい種でもまきやすく、家庭菜園初心者にも安心です。

特に、サカタのタネのピートバンは、ダイソーで買えるキッチン水切りセットにぴったりはまる大きさ!芽出しや、苗の初期の管理が、部屋の中でも簡単で、衛生的です。
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今回、種まきしたのはミント。
少しまき過ぎたかな…

サカタのピートバンは、初期成育に必要な栄養もある程度含まれているので、しばらくの間はこのままでも大丈夫。もう少し大きくなったら、プランターに移し替えます。

種の芽出しが苦手…
部屋で管理したい
という方には、ピートバンがおすすめです。

私も、特に芽がでにくい春先の種まきには、ピートバンを愛用しています。

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まとめ

種まき用培養土は、普通の培養土とは土の構造も、含まれる肥料成分も違います。種まきで発芽率を上げたい場合には、種まき用培養土を使うのが良いでしょう。
でも、普通の培養土でも、工夫することで種まきに適した土質にできます。また屋内での栽培では、培養土ではなくピードバンが使いやすくてお勧めです。

さて、ピートバンは、種の細かいバジルの種まきに最適です。

バジルは、世界に150を超える種類があります。
本格的なガパオライスには欠かせないホーリーバジルや、焼き菓子を魅惑的な風味に仕上げるシナモンバジルなど、八百屋ではみかけないけど、楽しいバジルがいっぱい。
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