「去年買った種をまいたけど、全然芽が出ない…」という苦い経験を持つ方は多いようです。
実は、ほとんどの場合で、残った種は翌年でも発芽させることができます。
「全く芽が出ない」という方は、おそらく種を正しく保存できていなかったのではないでしょか?
もし、残った種を翌年に持ち越す「種を無駄にしない方法」を知っていたら、躊躇しないでいろいろな種を買うことができて、野菜作りがもっと楽しくなりますよね。
私のようないろんな品種を育てるマニア気質は、毎年種を買っていたらとっても不経済!
もちろん、翌年もしっかり保存して使い回しているよ♪
今回は、種の正しい保存方法や保管場所についての紹介です。
有効期限は種の寿命ではない
市販の種には有効期限が記されています。
勘違いされる方もいますが、この有効期限は種の寿命を示すものではありません。保存がよければ、有効期限を過ぎても発芽する場合がありますし、逆に保存が悪ければ、期限内であっても種の姿のまま枯死している場合もあります。
種袋には有効期限と合わせて、発芽率が記載されています。
種の有効期限とは、期限内で種が未開封で保存されていた場合に、記載された確率で発芽することを示すもので、有効期限が過ぎた種は発芽率を下回る可能性が高くなりますが、絶対に発芽しないという訳ではないのです。
種の保存期間はどれくらい?
もちろん種には寿命があり、どれだけ保存が良くても、ある期間を過ぎれば命は尽きて発芽できなくなります。
種を保存できる期間、つまり寿命は植物によってさまざまで、かなりの差があります。
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寿命が4年以上の長命種子と、2年未満と短い短命種子、その中間の常命種子に分けて紹介します。
保存できる期間 | 品目 | |
長命種子 | 4年から5年(それ以上) | ナス、トマト、スイカなど |
常命種子 | 2年から3年 | ほうれん草、キャベツ、レタス、キュウリなど |
短命種子 | 2年から3年 | シソ、ニンジン、タマネギなど |
ちなみにバジルは、シソ科で短命種子にあたりますが、あくまで私の経験ですが3年前の種でも半分以上は発芽しています。
保存方法によって、種の寿命はけっこう延びるものよ
種の劣化を防ぐ2つのポイント
さて、まき切れずに残った種を、部屋や物置にポンっと放置していませんか?
そのまま年を越した種は、おそらく来年には発芽できません。
温度が上がり過ぎてしまった、あるいは湿気で水を吸ってしまったなどが原因で、本来の寿命よりも早くに、命が尽きてしまうのです。
ここでは、種が長生きするためのポイントを2つ紹介します。
そもそも「種」とは?
種とは、植物が命を眠らせている状態です。
植物は、例えば寒さや水不足で生存が難しい時に、エネルギーをたくさん消耗する生長は止めて、種に命を託します。
種はエネルギーの消耗を少なく抑えながら命を維持することができ、種の中に蓄えられた養分をちょっとずつ使いながら、再び暖かさや水の環境が整うまで静かに眠っているのです。
さて、暖かさと水を感じると、種は「その時が来た!」と目覚めます。
眠りから覚めた種は、種の中の栄養をフルに使って芽を出そう頑張ってしまいます。
でも、この時に種袋の中など「実は、発芽できない…」環境だった場合には、種はやがて力尽き、二度と芽生えることはありません。
種を劣化させないポイントは2つ
種を長生きさせるには2つのポイントがあります。
1つ目のポイントは、本来は発芽できない環境での「勘違いの目覚め」を防いであげること。
種袋の中で目覚めても、発芽はできないもんね…
このためには、種袋の中を低温と乾燥の状態で維持することがとても重要です。
2つ目のポイントは、種のエネルギー消耗を限りなく低く抑えること。
眠っている間も種は呼吸をして、エネルギーを消費しています。そして、種に蓄えられた栄養を全て使い切ると寿命が尽きてしまいます。
種を低温に保つことで、エネルギー消費の少ない低い呼吸量を維持でき、種の中の栄養を温存することができます。
これらを踏まえて、次の項目で種を長生きさせる具体的な対策を紹介します。
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種を長く保存する方法
種は低温で乾燥した状態で保存すると、長く生きることができます。
種の保存には、種袋を密閉し冷蔵庫で保管することがお勧めです。
ジッパー袋で密封保存
乾燥状態で保存するため、開いた種袋は湿気が入らないように2、3回折り曲げてクリップなどでしっかり封をします。さらにジッパー袋など、密封できる袋や容器に入れて保存します。
この時、一緒にシリカゲルなどの乾燥剤を入れます。乾燥剤は、できれば種と同程度の量があると安心です。
保管場所は冷蔵庫で
種は保管温度が5℃上がると、寿命が半減するといわれています。
家庭内であれば、冷蔵庫で保管すると低温を保つことができます。
なお、冷凍室は凍結して種の組織を傷つけてしまう可能性があり、野菜室は他の野菜から放出されるエチレンガスの影響を受ける可能性があるため、必ず冷蔵室内の、温度変化の少ない奥の方で保管してください。
余り種はキッチン栽培で使い切り!
種は正しく保存することで、袋に記載された有効期限よりも長く、発芽できる状態を保つことができます。しかし、やはり時間とともに劣化は進むため、古い種だと発芽できても、その後の生育が悪い場合もあります。
種の保存も大切ですが、最後に種を使い切る方法を紹介したいと思います。
バジル大好きな私は、バジルの種をたっぷり蓄えています。
春から秋まで長く収穫したい場合には、畑や大き目のプランターに十分な株間をとって植えますが、キッチンで小さなコンテナに大量に種をバラまいて、短期に収穫する方法もあります。
この場合は、種1粒に対して多くの収量は見込めませんが、料理に使うにはとても便利です。
また、部屋のインテリアとしてもオシャレ!
100円ショップなどで小さなプランターを買い込んで、短期間で次々に種をまいていけば、残り種はすぐに消費できますよ。
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