根腐れ・寒さ対策もできる神アイテム｜１００均で揃えるガーデニング・家庭菜園アイテム

桜の花が満開を迎え、つい先日まで半袖でも過ごせるような暖かな日が続いていましたが、昨日からは一転してコートを羽織りたくなるような肌寒さです。気温の乱高下に体調を崩して、鼻をすすっている人もチラホラ見かけますね…

春風に誘われて既にガーデニングや家庭菜園の準備を始めた方も多いかと思いますが、寒暖差が激しいこの季節は、人間と同様に芽生えたばかりの苗たちにとっても体調管理が難しいものです。特にバジルのように暖かな環境を好む野菜は、ビニールで覆ってあげるなどの寒さ対策が必要になります。

私たちプロの農家は、春先のこの季節はビニールハウス内で苗を管理します。しかしながら、家庭菜園でビニールハウスを使っている方は少ないかと思います。

そこで今回は100円ショップで手軽に購入出来て、ビニールハウスがなくても春先に苗が育てられる神アイテムについての紹介です。

春先の育苗にはダイソーの水切りカゴセットが最強！！

ダイソーのキッチン用品コーナで販売されている「水切りバッドL」。バッド、水切りカゴ、フードはそれぞれ別売りの為、３点で合計で300円ですが、春先の育苗には非常に心強いアイテムです。

①育苗用ポットをたっぷり収納

育苗によく使う直径６㎝型のポットなら、12個まで入ります。カゴに高さもあり、フードを被せても余裕があります。

②育苗ポッからの排水がスムーズで、根腐れ対策に効果的

育苗初期の水管理はとても重要ですが、水切れが悪くポット内に不要な水が溜まってしまうと、根腐れを起こして枯れてしまう場合もあります。もともとが食器の「水切りカゴ」なので、水切れ機能は抜群です。水やりの時に流れ出る、不要な水の処理も簡単です。

③乾燥対策に効果的

発芽前後は、乾燥が厳禁です。特にバジルの種をまいてから発芽するまでの１週間程度は、土に安定した湿り気が必要です。フードを被せてあげることで、内部の湿度を保ち乾燥を防ぐことができます。

④寒さ対策に有効

日中はぽかぽか陽気で暖かくても、夜間や明け方はまだまだ冷えるこの季節。また、前日が雲一つない快晴の時ほど、翌朝には霜に見舞われる恐れがあります。フードで覆ってあげれば、こうした寒さや霜の対策にもなります。
またプラスチック製で軽く持ち運びしやすい為、気温に応じて移動させる場合も簡単です。

⑤フードが透明なので光を遮らない

バジルの生育には光がとても重要です。特にバジルの種は好光性種子の為、光が遮断された環境では発芽しません。フードが透明なので、覆ったままでも光を通します。

⑥害虫対策に有効

まだ柔らかい発芽したての幼苗は、害虫の格好の餌食です。フードで覆ってあげることで、害虫から守ることができます。

園芸用の育苗フードとの違いと注意点

育苗に使うフードとトレイの専用セットは、園芸メーカーなどからも販売されています。価格は１セット1,000円以上はするので、ダイソーのキッチン水切りカゴセットが代用できれば、とてもお得です。

ただしダイソーの水切りカゴセットはあくまでもキッチン用品なので、育苗に重要な機能が欠けています。それは、フードに通気口がない事です。
専用メーカーの育苗フードには通気口があります。通気口には植物の蒸散で過湿になりがちな内部の湿度を適切に保ち、また温度の上がり過ぎを防ぐ役割もあります。

ダイソーのフードにはこうした機能がないため、湿気が全てこもってしまい、さらに直射日光に当たるとあっという間に高温に達します。

発芽前ならある程度の湿度は問題ありませんが、発芽後はフードを少しずらして隙間をつくり、通気を促す工夫が必要です。さらに日光が当たると瞬く間に５０℃程まで達することもある為、晴れた日中はフードを外すか、大きくずらして熱を逃がすことも重要です。

また通気口の有無を問わず、夜温が10℃以下になるような日はフードだけでは十分に寒さをしのげません。容器ごと屋内に移動して管理することをお勧めします。

ダイソーやセリアには、ちょっと工夫することでガーデニングや家庭菜園に使える便利なアイテムが盛りだくさん。これからも、どんどん紹介していきますね。

身近なアイテムをどんどん活用して、手軽でHappyなバジルぐらし始めませんか？