バジルに魅せられ農家をやっているぴっこママです。
本来、栽培したバジルを買ってもらうことで生計を立てている私が、家庭でのバジル栽培をすすめるなんて滑稽に聞こえるかもしれません。
でもみんなにバジルを育ててもらい、日本の暮らしの中でバジルがもっと身近な存在になることが、私の夢の実現へ繋がっていくと信じています。
これから、どんどんバジルぐらしに役立つ情報を発信していきますのでお付き合いお願いします。
バジルをレストランの味から、家庭の味へ
私がバジル農家となって以来、主なお客さんは地元のレストランでした。
決して「レストランだけに使って欲しい」と思っている訳ではなく、残念ながら一般のお客さんを対象にしたスーパーマーケットでは、バジルなどのフレッシュハーブは「売れにくい食材」に分類されてしまうため需要が少ないのです。
売れ残ったバジルがスーパーのすみっこで干からびて、ミイラのような姿になっている…
「バジル風味」などの用語は、今や日本の食卓でもお馴染みのものとなりましたが、一般的家庭にとっては調味料コーナーのドライバジルや、既成のソース、レトルト品などが主流のようです。
そもそもフレッシュハーブの販売コーナーに足を運んでくれるお客さんて、ドライバジルじゃ物足りなさを感じている、本物志向のお客さんだと思うの。
その目の肥えたお客さんが、鮮度の悪いバジルなんて買うはずもない。
お客さんが買ってくれないから、長期間売り場に陳列されて、ますますミイラ化が進行…
ほんと、悪循環なのよね~
私もレシピを商品に添付する、店頭でバジルソースを作り実演販売をする、スーパーマーケットへサンプルを提供して試食販売をお願いする等々、現状を打開するべく、これまで挑戦を続けてきました。
その結果、少しずつですがスーパーマーケットや直売所などレストラン以外での販売も伸びつつありました。
が、
新型コロナウイルスの影響で…
新型コロナウイルスの蔓延で、これまでの顧客だったレストランからの受注が激減。さらに一般のお客さんに向けた試食、実演販売なども封印されてしまい、正直とても厳しい現状が続いています。
でもポジティブ思考の私は、逆に今の現状をチャンスだと考えています。
レストランに行ける機会が減った分、レストランで食べていたフレッシュバジル香る本宅的な料理を、家庭の食卓で再現しようとする方は必ずいるはず。
おうち時間が増えた今は、これまで「家の外で楽しむ」存在だったバジルが、家の中に入っていける絶好のチャンスなのです。
ぴっこがニュージーランドで食べたバジルの味が忘れられなくて、バジル農家になってしまったように、人間は一度得てしまった味覚を、簡単には手放せないものなの…フフフッ
市場の方に提案したものの…
実は、市場の方にはスーパーマーケットでの販売拡大に挑戦したい旨を相談したのですが、
「一般の主婦の方がねぇ…」「今の時代、そんな手の込んだ食材、調理するもんかね…」と渋い返事を頂きました。
いえいえ。
バジルという野菜はですね!一般の主婦、それもハーブの使い方が得意ではないビギナーの方や、忙しいワーママさんにこそ、とっても適したインスタント食材なんですよ!
バジルは、家庭の冷蔵庫の中にあるほとんどの食材と相性が良く、時短調理にも使えて、その上、保存もしやすいのでキッチンにストックできてしまう万能食材なのです!
今までちょっと敷居の高い存在だったバジルが、実は全く気の張らない庶民の食材だと気が付いてもらえるように、そして皆さんにHappyなバジルぐらしがお届けできるように、情報を発信していきたいと思います。
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