発芽条件を知ろう|バジル種のまき方①

今回からは、いよいよバジルの種まきについてです。

植物の種は、一定の条件が揃わなければ発芽しません。この条件は植物によって様々ですが、生存に適した環境が整うまではエネルギー消費量を極端に抑えた休眠状態を保ち、種はその時が来るのをじっと待ちます。

バジルの場合は外の温度に加えて、光を感知する賢いセンサーが種一粒一粒に備わっています。そのセンサーが「暖かくて、光合成も十分にできる!発芽しても生き延びれる環境が整った」と判断した時、種は発芽に向けて動き始めるのです。逆に「今、芽を出しても直ぐに枯死してしまう」と判断した場合は、発芽を抑制して機会をうかがいます。

ぴっこ
ぴっこ

少しでも生き残りに有利な環境を選んで、発芽しようとするの!
後世まで種を繋いでいこうとする、バジルに備わった知恵の結晶ね。

バジルの種まき成功の秘訣は、バジル好みに環境を整えて「発芽しても大丈夫!」と種を安心させてあげることです。
今回から4回に分けてバジルが発芽する条件と、その環境作りについてを説明します。

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バジル発芽に重要な3つの条件

バジルの種が休眠から目覚めて発芽へと動き出す為の条件は、主に3つです。どれが欠けても、種は「発芽しても大丈夫」とは判断しないため、発芽スイッチは作動しません。

20℃~25℃の暖かい環境

バジルは、もともとインドやその周辺の熱帯アジアを原産とする野菜です。そのため、やや高い温度を好みます。

ところで、ホームセンターなどでは4月上旬頃からバジル苗が出回ります。バジルは気温が10℃を下回ると枯れてしまいますが、ある程度まで成長した苗であれば、まだ肌寒い春先でもギリギリ生き延びることが出来ます。但し、この時期の平均気温である10℃~15℃程度だと、命を守ることが精いっぱいで、生長にまでエネルギーが回りません。
幼い苗でも生長できるように、日中の気温が20℃以上夜間でも15℃を下回らない環境でなければ、バジルの種は発芽しません。

ぴっこ
ぴっこ

生存可能温度と発芽適温には少し差があるの。
お店でバジル苗を見かけるようになっても、
気温が、未だ発芽適温まで達していない場合もあるから注意して!

4月上旬頃に販売される苗は、施設内の暖かな環境で育てられたものです。バジルの苗を見かけるようになったからといって、種まきを急ぐと発芽しないこともあります。しっかりと環境を見極めて、特に外で育苗する場合には気温が安定し、遅霜の心配もなくなる5月以降に種をまきましょう。室内で管理する場合も、昼夜で適温に近づけるように心がけて下さい。

光合成に必要な光がある環境

バジルが発芽する為には、光が必要です。
厳密に言えば、種を破って発芽した時に、光合成の為の光が得られると種が判断しなければ、発芽が抑制されてしまうのです。

ちなみに全ての植物が、バジルのように光の下で発芽するわけではありません。光が届かない土の中を好んで発芽する植物もあります。こうした植物は、種子の中に発芽に必要なエネルギーに加えて、発芽後に芽が地上部まで伸びる分のエネルギーも備わっています。この性質を持つ種を嫌光性種子といい、比較的大きな種の植物がこのグループに属しています。

一方でバジルの種はとても小さく、種子の中には発芽の分のエネルギーしか備わっていません。その為、発芽直後から自ら光合成でエネルギーを作り、地上部まで伸びていかなければならないのです。
もし光の届かない深い土の中で発芽してしまったら、そのまま地上に出ることなく枯死することでしょう。バジル種子は生き延びる知恵として、予め光の具合を感知して発芽をコントロールをしているのです。このような種を好光性種子といいます。

水と酸素が十分にある環境

温度と光の環境が整ったと判断したバジルの種に、十分な量の水と酸素が供給されると発芽に向けた活動を開始します。酸素、温度を使って種の中で発芽の為のエネルギーを作り出し、先ず根を伸ばして種の外からの水分が吸収できるようになると、いよいよ芽が顔を出すのです。
さて、発芽までのこの期間は安定した水と酸素の供給は不可欠です。発芽に向けて動き出した後に一度でも種を乾燥させてしまうと、そこで動きが止まり種が死んでしまいます。

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バジルの発芽までの期間は5日~10日

バジルの種をまいて発芽するまでの期間はおよそ5日~10日間、品種によっては2週間近くかかるものもあります。この期間中、バジルの発芽に必要な上の3条件を絶やすことなく維持することが非常に重要です。

次回はバジル発芽の3条件を維持するための、鉢選びや土の入れ方についてです。

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